どんな年齢でも筋肉は裏切りません

え?嘘やん?
て聞こえてきそうです(笑)

皆様こんにちはこんばんわ。

本日は「筋力低下」についてお話したいと思います。

あと…

今回は少しばかり長いです(笑)。

項目
話の専門度
言葉のかみ砕き度合い
目次

筋力低下とは

筋肉の力が低下している状態…

そのまんまやないかい!!!

はい、そのままです(笑)
これ以下もこれ以上もありません(笑)

ただ、筋力低下は大きく2種類あり、ただただ筋肉を使わなくなったために起こる筋力低下と、病的な筋力低下がありますので、下記を読んでいただき、ご自身の身体に少しでも違和感があれば、お医者さん等に念のため、診て頂ければと思います。

なぜ筋力は低下するのか

それは使用しなくなるからです。

「全く使わなくなるから」という訳ではありません。
必要な”力量”を使わなくなるからであり、例えば、変な話ですが(笑)、50Kgの物を持ちあげる”習慣”があるとします。
その習慣がある限りは、50Kgを持つ”筋力”は維持できます。
しかし、その習慣が”20Kg”を持ち上げる習慣に変わったとします。
その習慣が続けば、もちろん20Kgを持ち上げる筋力は維持できますが、おそらく50Kgを持ち上げる筋力はなくなるでしょう。
こういった力量の減少こそが筋力低下なのです

このあたりが今回の投稿の肝・要です。

年齢により筋力自体はさほど変化は起きません(もちろん何かしらの進行性の病気等を患っている場合は別です)。
では何が変わるかというと…

生活そのもです。

専門的に言うと活動量です。

日常生活で使用される筋力は最大筋力の30%程度と言われます。
この30%程度の筋力の活動量すらも減少すると、さらに筋力が低下するという事は想像できますでしょうか。

活動というのはわかりやすく言うと、いわゆる仕事(お勤め先)の業務や家事の業務の事を踏まえた日常の生活をここでは言い表します。

分かりやすくお話します…

現役バリバリで働いていたり、現役バリバリに子育てや家事に追われている頃は活動量が高い状態です。
しかし、加齢とともに仕事(業務)への慣れ、職場の立場、または家事の量は変動します。

仕事では
若いうちは自らすすんで、業務を行おうとしたり、重労働の際は年配者を労わって自らが重労働を行おうとしたり。(時代が変わってきていますのでご事情が違う場合は御了承ください)
また若い頃は夜遊びも、それ以外の娯楽等もする事でしょうし、そもそも毎日会社に出勤する事自体も慣れておらず、寝る時間が遅くなったりし、朝起きて急いで用意に追われてしまったり、電車通勤であれば駅までの短距離であったとしても歩いたり、乗り遅れや遅刻しそうな時は当然走ったりもするでしょう。
さらには、電車が満員であれば立ちっぱなしの時間も。
仕事場についてからも、デスクがあれば上司への報告や、外回りに行くためにも、その都度デスクから立ったり座ったりする機会も。
その他にも、言い出すと本当にキリがないぐらいの、活動・運動が存在しています。
これらが年々、慣れや、立場の違いで大きく変動する事と思います。
若い頃の遊びや娯楽も、多少なりとも減り、入眠(睡眠)時間も一定となり、慌てずに起床し、走る必要のない時間に家を出て、スムーズに電車にも乗れる事でしょう。
もちろん付き合いが増え、外食で、寝る事が遅くなる事もあると思いますが、要領は若い時より掴めていませんか?
また管理職等の立場に変わった際は、若い頃と比べるとデスクからの立ち座りも減り、座り続ける状況にはなっていませんか?
重労働も若い頃より減ってはいませんか?

家事では
家事に終わりはありませんが、結婚して、お子さんができたりすると、若いうちの家事の量は二人から、×(かける)お子さん分が追加になります。
しかし、お子さんは年々成長します。
と、同時にご自身も年を重ね、お子さん自身が身の回りの事を自分でし始めると、生活に伴った家事の量というのは少しづつではありますが減っていきます。

もちろん人によっても違いはありますが、若い頃と比べると、出かける頻度も買い物の頻度も、おめかしする頻度も徐々に減り、例えば出かける事が少なくなると、外出のための着替える頻度と服の使用量が減りませんか?
そうすると、洗濯をする量・頻度がこれまでより減ったりしませんか?
洗濯をする機会が減るという事は、洗濯かごの上げ下げも、干し場までの持ち運びも、濡れた衣類の上げ下ろし(干し竿などに)も、畳む頻度も、タンスの開け閉めも…

全てが減少するのです。

家事の業務も言い出したら本当にキリがありませんし、家族状況によっても大きく変わってきます。
ただ共通して言えるのは子育てに伴った業務はお子さんが成長するにつれ、自ら行う事が増えてくるはずです。
分かりやすいところでは、自分で着替えるようになったり、自分でトイレをするようになったり、「抱っこ」って言わなくなったり…

私たちの身体は筋肉で動かされ、全ての動作が筋力運動に伴うもので、着替えさせたり・オムツを変えたり・抱っこしたりしていた事は筋肉による作業であり、活動です。
今、説明した内容で、急に筋力低下を起こす事は、まずないでしょうけども、そういった活動量の有無・低下により、筋力低下が起こり始めるという事です。

仕事・家事で説明した内容と根本は同じですが、もう一つだけ大事なお話をすると…

現役を退いた途端、お話した内容は0(ゼロ)になります。
「?」と思った方もおられると思いますので説明します。

仕事では、働いている間の話をしましたが、経営者でなく、いちサラリーマンであれば定年・退職がある事でしょう。
退職後はお話した活動が0(ゼロ)になるのです。
仕事に伴っていた筋肉の活動がなくなってしまい、急な筋力低下が起こり、それと同時に身体に不具合も起きてきます。

家事でも同様です。
さっきも口にしましたが、家事に終わりはありませんが、子供が巣立った場合は子供に伴う家事の業務も0(ゼロ)になり、筋肉の活動も圧倒的に減ります。
家族環境は家によって、違いが大きいと思うので、もしかしたら巣立った後も、子供に伴う業務は遂行されている場合もあるかもしれませんが、業務量として減っていないでしょうか?

その筋肉による日中の活動が減ってしまい、筋力低下が起こり、身体に不具合が生じるのです…
因みに、当院にも受診される方は現役を退いた方ばかりです。

「そら高齢だからでしょ」と、言われたらそれまでなのですが、運動により症状が改善している所をみると、案外加齢は関係ないのかもしれません。

もちろん現役バリバリの人も来院されますが、そういった方は身体に”外力(物理的に身体に何かしらの力が加わる事)”や”過負担(通常生活では起こりにくい負担が高すぎる作業の繰り返し等)”となっている方です。

ここまで話した内容が”老化による筋力低下は起こりません”という本当の意味合いです。

ただ、もう一つ…

もう一つだけお伝えしたいです…(笑)
今からお話する事が、本当の意味で一番重要かもしれません。

というのも、

身体の衰えや、筋力低下は”歳のせい”でなく、活動量の減少である事はご理解頂けたのではないかと思います。

そこで、皆様にお聞きしますが、よく働いたり、活発に身体を動かしたあとは、お腹空きませんか?

また、お休みの日に一日中ぼ~っとしてたりする日は、お昼ごはんどきや夕飯どきになっても、あまりお腹が空いていなかったり、いつもに比べ、食欲がすすまなかったりしませんか?

「もう一つ」というのはここなのです。

活動量の減少に伴い、食事量の減少も付きまとうのです。

これが本当に悪い循環なのです。

私たちの身体や活動”力”というのは、食事で成り立っています。

少し大げさな例えかもしれませんが、1割分の活動量の減少が、その日の1割分の食事量(食欲)の減少を招き、さらに1割減った食事量で、次の体力も減少し、減少した事により、さらに1割以上の活動量が減り、そして、さらにさらに食事量の減少を起こし…

これが進行していくのです。

極めて、悪い循環です。

筋肉も食事から栄養を補給し、栄養が補給されているからこそ、パワーが出ます。

補給源(食事)が減少すれば、筋肉の維持・疲労回復も十分にできず、次のパワーもでません。
「疲労があるから」「疲れているから」と、筋肉を使わず過ごし…さらにまた食事量が減り…その後はまた前述の通りの繰り返しです。

逆に言うと、活動的な高齢者は、しっかり食事をとれています。

だってお腹が空くぐらい動いているんですもん(笑)。

全体量的な部分は若い時より減っているかもしれませんが…
”良い”循環(活動量が一定しており、食事量も一定)が存在しているのです。

現役の時は、この”良い”循環が、自ずと繰り返されているのです。

皆様が思う、「歳のせいで力がでにくい」「歳のせいで身体の調子が悪い」という、悪循環の答えは今、述べた通りです。
もちろん人によっては内科的(内臓的)な問題もある事でしょう。
しかし、内科的問題を除き、筋肉そのものの老化による筋力低下はありません。

逆に言えば、前述した悪循環がなくても、筋力低下が起きていると自覚される時には、急いで病院を受診してください。
世の中には本当に色んな病があります。
病を患った症状として、筋力低下を起こす場合もありますので、是非お医者さんに診てもらってください。

話を戻します。
運動をわざわざしなくとも適度な活動量を維持さえできていれば、今回説明した”悪い”循環は防げるのです。
「運動をしなさい」と、良くお医者さんも言いますし、私自身もよく耳にします。
力をつけようとしなくてもいいんです。
一定量の活動を継続、維持するだけでいいんです。

それを分かりやすく伝えるために、「運動をしなさい」という伝え方になるのでしょうね。

もちろん現役を退いて、一定期間が過ぎてしまっている場合は、”活動”を行うための、基礎体力・基礎筋力”的”なものも必要となってくるため、あえてわざわざ行う、筋力運動は効果的だと思います。

しかし、あくまで”筋力運動”であり、”筋力強化”ではないですので、構えなくとも大丈夫と思います。
最低限の筋力運動で、筋肉が再び目を覚ましてくれ、自ずと日常の生活の活動自体が筋力の強化に繋がっていきます。

少しばかり…というか、かなり長くなってしまいましたが(笑、 そのためにも私のブログを活用して頂けたらと思います。

最後に

上記で長々と説明致しましたが、要は動きましょう、という事です。
活動量の低下が筋力低下を招いている事が多いので、若い頃を思い出し、「活発」とまでは言いませんが、少し「体力が落ちたなー」と感じる方は、今より動いてください、出かけてください。

現役バリバリの方は、今現状を維持できるように努めてください。

筋力低下を起こすか起こさないかはあなた次第です!!!!(笑)

☆継続は力なり

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