皆様こんにちはこんばんわ。
本日はADLの低下を招かないようにするための方法のお話をします。
・子育てを終えた
・定年退職をした
・老後に不安を感じる
・身体を動かす機会が極端に減った
・実家の両親が高齢者となった
・介護の不安がある
そもそも「ADL」という言葉がわからないという方はこちらからどうぞ。
ADLの低下とは
日常生活のレベルを表すのに使われるADL。
その低下というのは介助や介護、すなわち何かしらの手助け(物的・人的)が必要となってしまった状態です。
ADLが低下する原因
健常者でもあり得る、不動(動かなくなる事)です。
動かなくなり筋力が衰え、結果的にADLの低下を招きます。
おそらく皆さんがイメージしているのはケガや病気でADLの低下を招くと考えられていると思いますが、ケガや病気のない健常者でもADLの低下を招いてしまう可能性は十分にあります。
健常者が加齢とともに心身の機能が衰えた状態をフレイルと言います。
詳細はこちらから
フレイルの結果がADLの低下を招いてしまうのです。
ADLの低下を予防するためにする事
(これまでの)日常の生活を営む事・活動を維持する事です。
よくわかりませんよね?(笑)
下記に説明致しますのでゆっくりお読みください。
日常生活ならびに”活動”とは
”活動”の内容は本当に千差万別で色んな生活スタイルで変わると思います。
それを簡単に大別すると
仕事・家事・育児
の活動です。
独身だったり子供さんがおられたり、専業主婦(夫)であったりと条件は違いながらも上記3つの事柄はさまざまな人に当てはまる事ではないでしょうか。
上記3つの活動の変化が良くも悪くもADLに大きな影響を及ぼすのです。
年齢とともに条件も環境も大きく変わっていき、仕事では現場に立つ状況から管理する立場となったり、家事では若い頃と比べ家事の量が減ったり、育児では巣立ってしまうと”育児”そのものが無くなったりします。
そうすると”肉体的”な活動は減少します。
この活動を…活動”量”を維持できるか否かで、フレイルならびにADLの低下を防げるのです。
仕事や育児を引退してからは同じ事はできません(笑)。
ですので、その分何か変わりになる活動をあえて行う事が重要なのです。
それが何か趣味の一環でも良いですし、ただ出かけるだけでも良いのです。
それを続ける事が”ADLの維持”に繋がるのです。
もう一つ行ってほしい事…
食事です。
年齢とともに…というか活動の減少とともに食欲も減退していく事でしょう。
さらには食事の摂取や食事の準備も段々、億劫になる事だと思いますが、それは活動を維持するためにもしっかりと今まで通りの食事を摂るようにしてください(多少は減っても構いませんが極端な減少に注意してください)。
活動と食事、双方が維持できる事で身体機能も維持できるはずです。
空腹では力が発揮できません。
力を発揮する機会(活動)がなければお腹も空きません。
どちらかが欠けても意味がないのです。
そうして日常生活に”良い循環”を作りだしてほしいのです。
良い循環とは
良い循環とは活動量が高ければ、その分お腹も空き食欲の増進や維持ができる循環です。
(悪い循環はその逆です)
若い頃や現役で仕事や家事・育児をしている時にはこの”良い循環”は自然に起こっていたのです。
食事を摂るからこそ次の活動のエネルギーが蓄えら活発に活動できるのです。
さらに重要な事があります…それは回復(睡眠)です。
活発に活動すると身体はもちろんの事、しらぬ間に脳も使い疲労します。
回復しないと次の活動時は疲れが残ってしまいます。
また、その回復のためのエネルギーもまた食事から蓄えられるのです。
もちろん食欲旺盛すぎて食べすぎには注意が必要で、食べ過ぎると恐らく活動量は減少するでしょう(胃もたれだったり単純に食べ過ぎで身体が重たかったり等で)。
良い循環が起こるよう意識して日常生活を送っていただくたけで身体機能の・ADLの維持が図れます。
良い循環を起こすためのポイント
趣味を見つける、思い出す
好きな事は長続きしますし欲も出てきます。
欲は人を駆り立てます。
また若い頃していた趣味をもう一度思いだしたりして実践してみてください。
今までしなかった事をやってみる
部屋の掃除でもなーんでも良いんです。
とにかく何かを”やってみる”事で、自分では気づけなかった新たな自分を見つける事ができるかもしれません。
もしかしたら掃除も、やり始めると欲がでてきて、「あの場所も掃除したい」や「この汚れはどうすれば落とせるのだろう」という欲や疑問がうまれ、それに伴い必要な道具を揃えるために出かける機会も出てくるでしょう。
それが活動量の増加に繋がります。
何かを習慣、日課にする
趣味や何かを始める事が困難な方は朝のウォーキングやストレッチ等を習慣や日課にしてみてください。
本当に簡単な事からでいいですので日課や習慣にする事で生活のリズムは変動してきます。
また小さな事・楽な事でも続けていると、案外体力はついてきます。
その、ついた体力で、さらに何かを始めれるきっかけとなるはずです。
食事を怠らない
活動するのも回復するのも食事が重要です。
怠ると”悪い循環”のきっかけを作ってしまいます。
筋トレをしてみる
筋トレと聞くと抵抗があるかもしれませんが、活動量を上げる一番分かりやすい単純な事柄です。
内容はなんでも良いんです。
道具を揃えてしまうのもありかもしれません。
最後に
何かを始める事をポイントに上げましたが、極論始めなくても良いのですが悪い循環を断ち切るようにしてください。自分から何かを始めるのではなく、言われて動くのも一つの”手”です。
例えば奥様や旦那様のどちらかの要望「ごみ捨ててきて」や「あれ買ってきて」等のお願いを素直に受け入れて実施してみてください。
それそのものが活動になりますし、その”活動”合間に何か見つけられるかもしれません。
とにかく動いてみる事(できれば外へ)。
そして活動があったからこそお腹の空きが生まれます。
生まれる事により次の活動量のエネルギーになります。
この循環の更新があれば自ずと悪い循環から良い循環へと切り替わるはずです。
またご家族の誰かのADLの低下が心配な方は当記事の内容をその”誰か”に当てはめて考え、促すようにしてみてください。
☆継続は力なり


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