
皆様こんにちはこんばんわ
本日は股関節の手術についてのお話で、特に人工関節…すなわち全人工股関節置換術という事について触れていきたいと思います。
・股関節に不具合、いたみがある
・周囲や身内に人工関節の手術を控えている人がいる
・かかりつけの先生から人工関節の話をされた
・手術の種類について気になる
人工股関節とは
ご自身の関節の代役をしてくれる金物で、外科的手術をして自分の関節を構成している物(骨)と入れ替える人工的な関節の事です。
人工の関節は股関節以外にも膝や肩・肘等もあり、年齢とともに変化が大きいのは膝と股関節なので、人工膝関節・人工股関節の手術は良く耳にされる方も多いのではないでしょうか。
「変形性股(膝)関節症」等の病名がつき、いたみが強い場合にDrから奨められたりしますが、交通事故や思わぬケガでも対象となったりします。
対象(適応)となる人
変形性股関節症
股関節の形状が加齢とともに変化している状態
臼蓋形成不全
太ももの骨(大腿骨{だいたいこつ})の頭(大腿骨頭{だいたいこっとう})に覆いかぶさる、関節面の受け皿の構造が成人でも不完全な状態
大腿骨頸部骨折
大腿骨と大腿骨頭の間には首のように細くなったところがあり、転倒等をしてその首となる部分が折れてしまった状態
大腿骨頭壊死
なんらかの原因で大腿骨頭の一部が、血流の低下により壊死(骨が腐った状態ではなく、血が通わなくなって骨組織が死んだ状態)に陥った状態です。
他の病気等でも適応となる疾患はありますが、代表的な物を列挙しました。
皆が皆、すぐに適応となるのではなく年齢や状況を見て主治医が判断します。
特別「大腿骨頸部骨折」等は骨折部を固定しても、構造上の問題で癒合がスムーズに行われず、すぐに適応となる場合が多いのではないでしょうか。
疾患に関して詳しくはこちらへ
すぐに適応とならない理由
あくまでも”自己”の関節が良いから
もちろん状態にもよりますが、やはり自身が自然な関節が身体にとっても一番良いのです。
また人工関節になったからと言って、必ず”いたみ”が消えるとは限りません。
”いたみ”のコントロールは他の治療法でも可能性があるから
転倒の骨折以外は患者様が来院される理由は基本的に”いたみ”があるからだと思います。
受診をして前項の病名等の診断が下ったとしても、そのいたみを取り除くための治療法が外科的手術だけではなく、薬物療法や運動療法等があり、手術を行う前にさまざまな治療法を試みるからです。
人工関節の種類により禁止される肢位・姿勢があるから
人工股関節の手術には方法による種類があり、その種類に合わせて禁止される姿勢や動き等があります。
その禁止となる姿勢や動きを取ってしまった際に、関節の器具同士が外れる(関節の脱臼)可能性があるからで、むやみやたらに手術してしまうと脱臼リスクも高めてしまうのです…
わかりやすく言うと重度の認知症の高齢者に人工股関節を施工して、はたして手術後の禁止されている姿勢・動作を覚えてもらう事が可能なのかどうかと言うところです。
同居人の方がいたとしても四六時中管理する事は現実的ではありません。
最近では脱臼の可能性を限りなく少なくできる手術の方法も考案されていますが、施行できる医師がどこにいて、実施できる環境も設備も、どの病院が確保できているのか定かではありません。
これまでの方法が悪いわけではなく、従来の脱臼リスクが考え方としてある手術方式の方が安定して、施行できる医師も病院も揃っているはずです。
耐用年数があるため
「物は必ず傷む」
と一緒で、人工関節も経年で傷んできます。
医療は日進月歩で、最新器材も開発され続けてはいますがやはり今でも耐用年数はあるはずで、また寿命も延びていますので手術を行うタイミングは医師も頭を抱えているのではないでしょうか。
私の知識ではひと昔前は15年~20年、最近では30年前後と言われており、その人(手術を受けた方)の生活スタイル、もしくは施術者(執刀医)によっても大きく変動するのではないでしょうか。
人工の関節に交換する手術を「人工関節置換術」と呼ぶのですが、私は見学へ何度か手術室に入った事があります。
本当に関節の「工事現場」です。
人工関節にならないために
日頃からの注意が不可欠です。
注意とは何か…ですよね。。。
転倒しないような意識を高く持つ
コケる時はこける…ケガするときはケガをする…もちろんです。
しかし、転倒して骨折されているほとんどの方は
「え??こんな所で!?」
という場面な事が多い事多い事…(ご自身が一番驚かれている印象です)
それはなぜかというと、意識が低いからなんです。
段差が高いところ、不安定なところ、危ない所で、頸部骨折までに至っているケースは正直あまり見ないです…(いるにはいますよ(^^;)。
その理由は明確に「こけないように意識している」からであり、もしくは受け身を取る心構えもしているから転倒しても大きなケガになりにくいのだと思います。
逆に危なくない通常、何の意識も持たないところでは転倒への意識も低いし、受け身を取る心構えも持っていません…だからいざ転倒すると、意外と大きなケガになってしまうのだと思います。
もう一つ例えるなら、高い段差より、低い段差で皆さん転倒されています。
きっとそれも段差を乗り越えようとする意識なんでしょうね。。
クッション性を持ち合わせておく
大腿骨は身体の一番奥深くに存在し、その周囲にクッションがあれば転倒しても衝撃は緩和されるでしょう
身体の外部からクッション(防具的な)を実際に纏うの良いかもしれませんが逆に動きづらくなってしまい現実的でhありません。
そうなると大腿骨および関節の周囲を取り囲んでいる、脂肪ならびに筋肉をクッション材として利用する他ないでしょう。
脂肪は蓄えすぎるとその他の問題が発生してきますし何より、意図的に股関節周りに脂肪を蓄える事なんか困難の極みです…そこで活躍するのが筋肉たちでしょう。
意図的に股関節周囲の筋肉を大きくする事も可能ですし、関節そのものを鍛える事もでき、一石二鳥ではないでしょうか。
インナーマッスルを鍛えておく、鍛えていく
関節は骨の構造でも支え合っていますが、それだけだとどの関節も簡単に脱臼してしまいます。
それを支えているのが筋肉や靭帯、関節円板等の組織で、その中でも意図的に強くできるものが筋肉です。
また関節を支える主な筋肉は基本的に”インナーマッスル”と言われる筋肉で、それらを鍛える事により関節の支えも安定傾向となり、ケガをするリスクも、そもそもの”いたみ”も軽減させる事は充分可能です。
実際にケガをする前(関節に”いたみ”等の不具合が出る前)からインナーマッスルを鍛えておくか、もしくはケガをしてからでもインナーマッスルを鍛えて、症状の改善を図りましょう。
{インナーマッスルについて
最後に
ケガはするときはする、病気もなる時はなる…。
これを言ってしまう事自体、理学療法士として失格かもしれないですが一番肝心な事は”なってしまった後、どうするかです”だと私は思います。
もちろん事前に対策・注意する事が一番重要ですが中々そうはいかないと思います…警察だって「事件が起きないと動けない」とよく耳にするじゃないですか(笑)
それでも事前対策はとっても重要です。
事前対策・事後対策も継続が重要です。
身体のためにできる事は思い立ったその日から実践してみてくださいね。
☆継続は力なり

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